
イベント開催報告
「人的資本時代のエンゲージメントの戦略 ~取りっぱなしのデータ調理法~」
(2025年10月28日(火)15:30〜 会場:PASONA SQUARE)
https://www.pasona-sx.co.jp/seminar/20251028/
背景
近年、企業を取り巻く人材・組織環境は大きく変化しています。特に、働き手のエンゲージメントやウェルビーイング、そしてそれらを支える人材データの活用が、企業の競争力・持続可能性を左右する重要な要素となっています。
今回のセミナー「人的資本時代のエンゲージメントの戦略 ~取りっぱなしのデータ調理法~」は、散在する組織・人材データをどう収集・統合し、分析し、人事施策へとつなげ、経営指標・成果に結びつけて説明可能な形にする という「データを活かす人事」への課題に向き合うことを目的として開催しました。
当研究所としても、人材・組織領域におけるデータ活用とエンゲージメント戦略の重要性を踏まえ、パソナサステナビリティ社と連携して本セミナーを企画・共催いたしました。
セッション内容
本イベントでは、人事・エンゲージメントデータの戦略的活用における課題解決をテーマに、各分野の専門家にご登壇いただきました。
第1部として堺氏からは、エンゲージメント向上が単なる従業員満足度向上ではなく、いかに企業業績に直結するのかについて、具体的なデータと戦略的視点から解説いただきました。
第2部ではHR Buddy研究所の代表理事である佐藤より、具体的な事例や分析のイメージを基に、多くの参加者にとって実践的なデータ活用の方法についてお話させていただきました。
そして第3部では礒氏から、戦略的なデータ活用を支えるIT基盤の重要性についてご講演いただき、データ基盤の整備が人的資本経営の成否を分ける鍵であることを示していただきました。
またHR Buddy研究所の研究員である松本さん、竹元さん、福林さんによる研究テーマのPitchセッションも実施され、ウェルビーイング、心の健康づくり、組織変化の可視化といった最先端の研究テーマが紹介されました。この交流は、産学連携の未来を考える貴重な機会となりました。
参加者は、人事・経営企画担当者など多様で、対面での情報交換・質疑応答も活発に行われました。
ネットワーキングタイムでは、「散在データをどう整理し分析すべきか」「分析人材をどう育成すべきか」「人的資本経営をどう社内に浸透させるか」といったテーマで意見交換が行われ、実践に即した課題共有・解決アプローチのヒントに関する話が多くされました。
終わりに
今回のイベントを通じて、人的資本経営においてデータ活用の重要性を認識しつつも、具体的な実行フェーズで課題を抱える企業の人事担当者様にとって、戦略策定からデータ基盤、具体的な施策に至るまでを一気通貫で学ぶ機会を提供できました。
今後もHR Buddy研究所は、データ活用や組織分析、AIなどの最新テクノロジーの活用を推進し、企業価値向上に貢献できるような、実践的かつ最先端の情報を提供してまいります。
ご参加いただいた皆様、ご共催いただきましたパソナサステナビリティ様、ご登壇者の皆様に心より感謝申し上げます。
